2019年11月30日
長谷寺の境内を歩いていると
紅葉の綺麗なところがあった。
丁度、太陽の光が差し込んで
紅葉の下でその色を楽しんだ。
11月も終わりの日で秋も深まっている
まだ、木には色づいた葉がたくさんついている。
紅葉に見とれていると
二本杉を解説する看板があった。
<謡曲「玉鬘」の概要>
旅の僧が長谷寺にさしかかると、
小舟に乗って初瀬川をさかのぼってくる
一人の女に出会う。
二人は長谷寺に参詣し、
女は僧を「二本ふたもとの杉」へと案内する。
『源氏物語』に登場する玉鬘内侍(たまかずらのないし)
ゆかりの木であると教えた女は、
玉鬘の憐れな運命を語って聞かせる。
やがて、実は自分こそその玉鬘の幽霊なのだ
と明かすと、女は姿を消してしまった。
夜、
僧の夢中に玉鬘の霊が在りし日の姿で現れ、
仏にすがる心と恋の妄執との間で
板挟みになっている葛藤を述べる。
払えど払えど湧き起こってくる情念に
苦しみ苛まれる玉鬘であったが、
過去の罪障を懺悔し、
遂に解脱を遂げるのであった。