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2024-04-21

横浜みなとみらい珈琲日記「コスタリカ・グラニートス・デ・オルティス」開封!

2024年4月21日(日)

4月のコーヒー2袋目開封!
「コスタリカ・グラニートス・デ・オルティス」


<特徴>
女性ならではの優しく丁寧な管理による
透明で明るい酸味。
サクランボやアプリコットのようなキャラクターが
とってもチャーミングでかわいらしい印象
温度変化によってプラムのようなキャラクターや
ナッツなどの香りも感じる。
クリーミーな口当たりとシロップのような甘みも
素晴らしい。



<物語~ストーリー>
カルロデン家族が作った愛情たっぷりのコーヒー
現在このマイクロミルの所有する複数の農園は
ジョイスさんはじめとした姉妹の両親が管理。
施肥やコーヒーノキの選定、収穫など農園管理の
工数を数週間がかりで行うことで、木の1本1本まで
目を行き届かせている。
木の成長度合いに合わせて適切な管理をすることが
コーヒーの甘さに直結する。
農園に植わるコーヒーノキは元気に枝葉が伸び
生き生きしているように感じる。

収穫されたコーヒーの実は果肉を剥かれ
乾燥工程に入る。この工程はジョイスさんも
実際に担当する。


ジョイスさんは23歳。姉たちと一緒に初めた当初は
コーヒーを作る知識はほとんどなくとても苦労したそうだ。
どのようにやっていくのかを家族で意見を交わし
間違いを繰り返しながら手探りで最良の方法をみつける
ことができた。家族と一緒でなければできなかった
家族の味である。今では水洗処理から天日乾燥、
保管までの全工程をすべて任されており。
「どこの農園よりも愛情をこめて作っている」
と自信に満ちた顔で話してくれた。さらに
彼女たちもコーヒーの品質を評価できるようになる
ためにトレーニングを受け、収穫されたコーヒーを
どのような工程で仕上げると美味しくなるのかを
常に研究し続けている。このような日々の探求心が
2014年以降、2016年まで3年連続で品評会受賞する
ことにもつながっている。




 

2024-04-10

横浜みなとみらい珈琲日記 インドネシア・マンデリン・ポルンセリブ・ジャヤ開封!!

2024年4月10日(水)

4月のコーヒー1袋目を開封!
「インドネシア ポルンセリブ・ジャヤ」


<特徴>
一口目から感じるインパクトのある力強い
風味が特徴
このアーシーさに魅了される人も多い
さらにパイナップルやオレンジピールのような
キャラクター、スパイシーさを感じ、2024年の
アイスコーヒーはじめにもピッタリ


<物語~ストーリー>
「こんなに大切に育てているのか」
今回紹介するコーヒーは、北スマトラ島
トバ湖南西部に位置するポルン地区から届いた

このコーヒーはアルフィナーサンガ周辺に住む
農家さん達から集められた。彼ののような
コーヒーを集める人はコレクターと呼ばれ、
インドネシアのコーヒー生産において
とても重要な存在で品質を大きく左右する。

コレクターの彼も農家でもあり彼が作り出す
コーヒーは素晴らしい香味だけではなく
クリーンカップも素晴らしく惹きつけられる
2023年11月インドネシアに訪問した際
北スマトラ島のコレクターごとのロットを
カッピングする機会があったが、その中でも
「もっとも綺麗に感じたコーヒー」
それがアルフィナさんのコーヒー


この味わいの肝を彼の農園でみることができた。
北スマトラ島は世界的にも気候や土壌に恵まれ、
放置してもいいものが作れるくらい
それに合わせて特有のスマトラ式という精製方法が
唯一無二の香味を生み出し、知名度が広がった
しかし、彼の農園を訪問するとコーヒー生産の
先進国と変わらない丁寧なコーヒー造りを
行っていた。放置状態でもよいコーヒーが作れるのに
なぜここまで丁寧に育てるのか?と聞くと、

「父の代から多くの人たちに支えられて
コーヒーを栽培してきた。高品質のコーヒーを
育てる機会を与えてもらった。コーヒーは手を
かければそれだけ高品質になり美味しくなる。
簡単ではないけれど、その学びや支えてくれた人
たちを無駄にしたくないのです」

彼のコーヒー大切にしてきた人のつながりと
コーヒーへの情熱は、コレクターの仕事にもつながる。
品質を追求するアルフィナーさんが集める
コーヒーだからこそ、ここまで魅力的なコーヒーに
仕上がる。伝統的な精選方法のスマトラ式を
最大限に活用した素晴らしいマンデリン





 

2024-03-27

横浜みなとみらい珈琲日記 「エチオピア・グジG21 チルフィート」開封!

2024年3月27日(金)

快晴の朝に久しぶりのアフリカ系のコーヒー
エチオピア・グジG21 チルフィート

<特徴>
フローラルで華やかなアロマと
シダモらしい爽やかなレモンやオレンジのような
シトラスフレーバーが心地よく感じられる
さらに上質なシロップのような甘さが長く続き
温度変化とともにマンゴーやパパイヤなど
複雑なキャラクターを感じる。
また、ブラウンシュガーのような甘さが
野性味溢れる味を表している。


<物語~ストーリー>
ファンの多いエチオピア。エチオピアから
品評会入賞レベルの素晴らしいコーヒーを用意できた。
エチオピアコーヒーを飲みなれていない人は
驚くかもしれない。他国の銘柄では感じられない
華やかなアロマとあふれんばかりの爽やかな酸味
コーヒー教室でエチオピアコーヒーを提供する際は
目を閉じて「レモンティーだと思って口にして」
と案内すると驚かれる。コーヒーのイメージから逸脱
する味わいにとりこになる人も少なくない。

このような素晴らしい香味をもつコーヒーを生み出す
エチオピアだが、国際品評会の歴史は浅く2019年に
初めて開催された。
品評会に出品・入選したコーヒーは世界中で
オークションにかけられ、平等に取引をされる。
生産者は名が知れ渡るだけではなく品質にみあった
対価も支払われることになる。
コーヒー発祥の地エチオピアでもスぺシャルティ
コーヒーの新たな歴史が始まったのである。

このチルフィートは品評会には出品していないが
カッピングの評価評価点数としては十分入賞可能な
レベルのものである。この銘柄が品評会入賞銘柄と
なれば、ブランド銘柄として価格が数倍になる。
しかし、ブランドが付いていないコーヒーでも
素晴らしいコーヒーは数多く存在し、そのような
コーヒーに出会った際には、わくわくするものである。
今回信頼のおける商社からの紹介を受けて、
3年ぶりにこの高品質なコーヒーを届けることができた。
最も注目される産地シダモ地区グジの隠れた逸品
チルフィートをお楽しみあれ。






 

2024-03-17

横浜みなとみらい珈琲日記 「グアテマラ・サンタ・クルス農園」開封!

2024年3月17日(日)

今月のコーヒーを開封!
「グアテマラ・サンタクルス農園」


<特徴>
いい意味でグアテマラらしくない果実貫ある
フルーティーなキャラクター
オレンジのような明るい酸味
フルーラルで華やかさが印象のコーヒー
温度変化によってラズベリーやクランベリーの
ような酸味、ナッツのようなキャラクターも。


<物語~ストーリー>
大人気のアンティグア地区より80年以上
歴史を持つ由緒ある農園のコーヒー
訪問したスタッフが
「その美しさに思わず見とれてしまった」
と言っていたのが農園の隣にある古い教会
その教会こそが農園名の由来
「サンタ・クルス教会」
元々この教会がこの農園を所有していたが、
現オーナーであるセラヤさんの祖父が引き継ぎ
アンティグアを代表する農園になった。

このアンティグア地区はアグア火山と
アカテナンゴ火山、フエゴ火山に囲まれた盆地
今でも火山活動が活発で噴煙を上げている。
これらの火山がもたらした火山灰と軽石を
多く含む土壌は農業技師たちを驚かせるほど
肥沃でコーヒー栽培に最適である。
このため農園内には樹齢40年以上の
古い木が多く、最も古いコーヒーの木は
樹齢70年以上とも言われている。

また毎年のように品評会にはセラヤさんが
管理する農園が複数入賞していて、その
管理能力は世界中が注目している。
農園内はとても綺麗に管理されており
スタックが撮影した写真には整然と並んだ
コーヒーノキとそれを直射日光から守る
ための木(シェードツリー)を見ることが
できた。15~16haとグアテマラ国内では
決して広くない農園だけど、セラヤさんが、
大雪に育てていることを肌で感じることができた。
グアテマラの歴史を感じることができるコーヒー





 

2024-02-28

横浜みなとみらい珈琲日記 ハワイのお土産

2024年2月28日(水)

豆ではなく、挽いてあるコーヒー
少し多めに粉入れてハンドドリップ





 

2024-02-27

横浜みなとみらい珈琲日記 ブラジル・ブルボン・クラシコ開封!

2024年2月27日(火)

今月の2袋目「ブラジル・ブルボン・クラシコ」開封!
久しぶりのブラジル

<特徴>
まるでキャラメルナッツタルト!
クルミやアーモンドといったキャラクター
アプリコットのようなフレーバーも
感じられる。ミルクチョコのような
まろやかな甘さが飲んだ後の余韻として
心地よく持続していく


<物語~ストーリー~>
「好みの人はきっと多いだろう」というのが
このコーヒーを飲んだ第一印象
このコーヒーはブラジルコーヒーが持つ「甘さ」
を十分に感じることができる。

このコーヒーの品種は特に「甘さ」にフォーカス
したものを選んでいる。
それは「ブルボン・アマレロ種」という
少し変わった品種である。
ブルボン種の最大の特徴は甘さと
まろやかなコク。
さらに通常コーヒーチェリーは赤く熟すが
アマレロという黄色いチェリーの実のみを
用いることで熟度の高い
フルーツのようなフレーバーを感じる。

このようなブルボン種であるが耐病性が低く
生産が難しいことを理由に生産が激減して
しまった過去がある。1859年に持ち込まれた
ブルボン種はブラジル全土で栽培されていたが
当時、品質よりも量を重視した市場も追い風となり
生産効率の良いハイブリッド種に移行していった。
その後、輸出自由化から再びブルボン種の
品質の良さに注目が集まる。

そして現在、育成が難しい品種ながら
生産者のひたむきな努力が実り、ブラジルの
スペシャルティコーヒー界に
欠かせない存在になっている。




 

2024-01-29

横浜みなとみらい珈琲日記「グアテマラ・アティトラン・ブルーレイク」開封!

2024年1月29日(月)

1月のコーヒーが届いた
「グアテマラ・アティトラン・ブルーレイク」
ちょうど飲み終えたのもグアテマラ

<特徴>
火山性の有機物富んだ土壌に恩恵を受けるコーヒーは
ミルクチョコレートのような優しい甘さと
まったろとした口当たりが特徴
さらにブルーベリーのようなキャラクター
温度変化によってナッツのような
香りも感じるコーヒー


<物語~ストーリー~>
このコーヒーは「世界一美しい湖」と評される
アティトラン湖周辺の4つの村で作られたコーヒー
現在もマヤの文化が継承され、美しい湖沿いには
マヤ民族のカラフルな民芸品が並ぶ。
この湖は約8万年以上前の火山活動によって生まれた
広大なカルデラ湖で、周囲を3つの火山に囲まれた地域。
肥沃な土壌と気候から、非常に豊かな生態系が織りなす
コーヒー栽培に最適な産地の一つである。

この地に住む農家さんたちが、伝統を守りながら
コーヒーを育てている。
収穫されたコーヒーチェリーは精製所に集められる。
一般的に農家さんからチェリーを集めると、
どうしても生産者ごとにばらつきが生まれてしまう。
こちらのブルーレイクは集めたコーヒーを
精製段階で選別を行うことで品質の安定化を図っている
選別作業を繰りかえすほど品質は向上するが、
出荷量は減ってしまう。それでも長年
このブルーレイクが安定した品質で信頼されている
ことから丁寧な精製と品質へのこだわりが感じられる。

また、環境への負荷を軽減するため
水の仕様を抑えた方法での精製に取り組んでいる。
美しい湖沿いで、小さな小さな畑を持つ
農家さんが育てたコーヒーである。




 

2024-01-17

横浜みなとみらい珈琲日記 グアテマラ・アンティグア地区 ラ・ソレダー農園 開封!

2024年1月17日(水)

新しいコーヒーを開封
「グアテマラ・ラ・ソレダー農園」

<特徴>
毎日飲んでも飲み飽きないコーヒーを目指している。
それを象徴するのが、アンティグア産のコーヒー
フルーティで優しい酸味が心地よく
温度変化とともに甘さが際立つバランスの良さ


<物語~ストーリー~>
ベラ・ビスタ精製所のセラヤさんが管理する農園のコーヒー
彼はアンティグアを代表する生産者で自身の農園の他に
約20の農園管理を行っている。2019年、スタッフが彼に
アンティグアの農園を案内してもらった際には、
その知識の多さに驚いたそうだ。農園では化学物質を
最小限に抑えるために農業活動を改善し農業技師として
化学的な知識を各農園と共有している。

またセラヤさんはアンティグアに住む人々の次世代の
社会的基盤を作るためにも尽力している。
美味しいコーヒーを作るためには優秀なスタッフが必要
そのための技術や知識、トレーニング、さらには資金調達など
各農園をサポートしている。このようにセラヤさんは
アンティグアのコーヒー生産を支えるキーマン。
彼の持つ強いリーダーシップと熱い志を注がれたコーヒー




 

2024-01-06

横浜みなとみらい珈琲日記 「コスタリカ・ロス・アンヘレス(Costa Rica Los Angels)」開封

2024年1月6日(土)

<特徴>
くちに含んだ瞬間に感じるベルベットのように
滑らかで重みのあるしっかりとした舌ざわり。
プルーンやレーズンのようなキャラクター。
温度変化によって桃やプラムなど様々な表情を
見せてくれる。まったりとした
メープルシロップのような甘みが
品質の高さを実感できる素晴らしいコーヒー


<物語~ストーリー~>
その年に収穫されたコーヒーの最高品質のものに
与えられる名誉ある称号が「カップ・オブ・エクセレンス」
(以下COE)
ロス・アンヘレス マイクロミルはこnおCOEで
2018年の1位受賞に続き、毎年上位入賞する素晴らしい
マイクロミルである。

オーナーはリカルドさん、奥さんと息子さん、娘さんと
一家総出でマイクロミルを経営している。リカルドさんの
農園は、コスタリカ中央部タラス地区の特に標高の高い
1800m~1980mの場所にある。この場所は2019年に
スタッフ(浅野さん)も訪問している。昼間は夏のように
熱い日差しが降り注ぐが夜はダウンジャケットが手放せない
くらいの寒暖差の激しい場所。

急斜面になる農園は日当たりや風通しが良いため
高品質なコーヒーを生み出す。とはいえ、
2008年の設立当初は納得のいくコーヒーができず
苦労したそうだ。リカルドさんの長年の夢である
「コスタリカNo1のコーヒーを作り上げる」
ためにたゆまぬ努力を重ねて素晴らしいコーヒーを
作り続けている。

現在は20haに満たない小さな農園を16農園所有
農園は小さいが、小さいからこそ手の行き届いた
丁寧な管理が可能である。それぞれの農園で
カツアイ、イエローカツアイ、ピジャロポス
ゲイシャなどの様々な品種を栽培しており
どの品種かその土地に適しているかを検証している。
小さな農園で収穫から精製、乾燥までを自分たちの目で
厳しく管理することで、良質な酸味と甘みあふれる
コーヒーに仕上げた。コスタリカでもトップクラスの
精製技術を持つマイクロミルのコーヒーである。