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2026-07-03

横浜みなとみらい珈琲日記「ブラジル ナセンテス セハド・グランジ農園」開封!!

2026/7/3 金曜日


2025年、買い付け担当の大地君は

ブラジル・ミナスジェライス州にある

セハド・グランジ農園を訪れました。

地平線まで続く広大な草原に、

黄金色の夕日が沈んでいく光景は

息をのむほどに美しく、

今も鮮明に思い出せるそう。

しかし、この美しい農園は近年、

深刻な凍結被害に見舞われていました。

農園全体の約30%という広大なエリアが

被害を受け、現在はハケルさんを中心に、

大規模な植え替えと再生に向けた

挑戦が続いています。


この困難に立ち向かうのは、

オーナーのハケルさんです。

父ロナウドさんの背中を見て育ち、

都市部で経営学を学んだ彼女は、

週6回の筋トレを欠かさない非常に

パワフルな女性です。彼女は経営学の

視点を活かし、病害虫に強く高品質な

最新品種を自ら選択して導入しました。

政府機関のデータも活用しながら、

ベテランスタッフと共に、

より強固で持続可能な生産体制を

築き上げています。

農園内には彼女が愛する花の庭園が広がり、

隅々まで手入れが行き届いています。

効率を重視する経営者としての冷静な視点と、

植物を慈しむ繊細な感性。

その両面を併せ持つ彼女だからこそ、

この緻密で美しい味わいを生み出すことが

できるのでしょう。大切に育てられた

この一杯からは、セハドの乾いた風と

彼女たちの情熱が伝わってくるようです。

鼻に抜ける香りはヘーゼルナッツのように

香ばしく、その奥にはあんず飴を思わせる

優しい甘さが隠れています。


ハケルさんは「私にとってここは世界一の場所」

と微笑みます。美しい景色を思い浮かべながら、

この一杯をゆっくりと味わってみてください。


2025年_横浜みなとみらい珈琲日記
「ブラジル ナセンテス セハド・グランジ農園」開封!


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2026-06-02

横浜みなとみらい珈琲日記「ボリビア コパカバーナ農園」

2026/6/2 火曜日


4月の新豆

ボリビア コパカバーナ農園

雲の上の農園で守り抜かれた、50年の情熱が香る



ボリビアという国を想像してみてください。

アンデス山脈の険しい山々に囲まれた、

まさに「雲の上の国」です。

このコーヒーを一口飲むと、

心からホッとするような口当たりが

心地よく残ります。

この心地よい口当たりと優しい酸味は、

一体どこから来るのでしょうか。

実はこの一杯には、ボリビアという国が辿った、

ある「決意」の物語が隠されています。

今から50年前、農園主マリアさんの

父・ハイメさんがこの地で

コーヒー作りを始めた頃、

ボリビアは大きな困難の中にありました。

それは、麻薬の原料となる「コカ」栽培の

誘惑です。周囲の農家たちが、

手っ取り早く収入が得られるコカ栽培へと

次々に転作し、治安も悪化していく中、

ボリビアのコーヒー文化は消滅の危機に

瀕していました。それでもハイメさんは、

高品質なコーヒーでこの国を支えたい

という一途な想いから、

あえて困難な道を選びました。

標高3600メートルという、

人間が生活するのもやっとの厳しい高地。

そこへチチカカ湖から届く適度な湿度が重なり、

希少なティピカ種のコーヒーに魔法をかけます。

過酷な環境だからこそ、実はゆっくりと

時間をかけて熟し、あの独特な甘い香りが

凝縮されるのです。今年届いた豆を見て、

ハッとしました。例年よりも豆がひと回り

大きく、50年の月日が着実に品質を

押し上げてきたことを物語っていたからです。

忙しい毎日のふとした瞬間に、

この一杯を淹れてみてください。

険しい山々を吹き抜ける風と、

親子二代にわたる情熱が、

あなたの心に静かな安らぎを

届けてくれるはずです。



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2026-05-14

横浜みなとみらい珈琲日記「グアテマラ・ラ・モレナ」開封!

2026/5/14 木曜日

朝の静寂の中で、このコーヒーを

一口含んでみてください。

グアテマラらしいバランスの良さの奥に、

どこか凛とした力強さと、

包み込むような優しさを感じませんか。

「美味しい」という言葉だけでは片付けられない、

心の奥にじわりと響くような温かさ。

その理由を知ったとき、目の前の一杯はきっと、

昨日までとは違う輝きを放ち始めるはずです。

実はこの豆には、ある切実な願いが

込められています。

かってグアテマラのコーヒー産業は、

完全に男性社会でした。

土地を継いだ女性たちがどれほど懸命に働いても、

「女性なんだから男に養ってもらえばいい。

コーヒーの代金なんていらないだろう」と、

正当な報酬を拒否されることさえあったそうです。

コミュニティから孤立し、

肥料を買うにも高く売りつけられ、

収穫の助けも呼べない。

そんな理不尽な差別に、

彼女たちは唇を噛み締めて耐えてきました。


そんな現状を変えようと立ち上がったのが、

マリアさんという一人の女性でした。

彼女は「ラ・モレナ」プロジェクトを立ち上げ、

わずか 23人の女性たちと歩み始めました。

知識も守ってくれる人もいなかった彼女たちは、

新しい技術をまるでスポンジのように

真っ直ぐに吸収し、泥だらけになりながら、

自分たちの誇りをかけて

最高の豆を育て上げたのです。

今では 780人もの仲間が、

自分たちの力で未来を切り拓いています。

この「ラ・モレナ」の澄んだ甘みは、

彼女たちが手を取り合い、

逆境を乗り越えてきた証そのもの。

僕はこの物語を知ってから、

この一杯を飲むたびに、

どこか遠い国で胸を張って生きる

彼女たちの笑顔が浮かび、

明日から頑張ろうと勇気をもらっています。

今日、あなたが手にするこの一杯が、

慌ただしい日常に寄り添う、

最高のご美となりますように。

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2026-03-31

横浜みなとみらい珈琲日記「コロンビア エル・ヴィエント」開封!

2026/3/31 火曜日


特徵 -comments-

青リンゴやマスカットのようなジューシーで

上品なキャラクター、

キウイのような甘酸っぱさが軽やかに寄り添います。

クリーンカップが素晴らしく、

さらさらとした口当たりと金平糖のような

繊細な甘みが、軽快かつ洗練の一杯です。



物語 -coffee story-

コロンビア北部に位置するノースサンタンデール県は、

言仰と情熱が息づく伝統ある産地です。

この地には、19世紀から現代まで大切に語り継がれる

物語があります。時、貧しい農民たちの暮らしを

救おうと尽力したフランシスコ・ロメロ神父は、

教会へ懺悔に訪れる信者たちに対し、

「神が罪を許す代わりにコーヒーの苗を植えなさい」

と説きました。

罪の深さに応じて授けられた一粒の種や苗木は、

やがて山々を覆い尽くすほどの豊かな森となり、

人々の生活を支える希望の光へと変わっていったのです。


今回お届けする『エル・ヴィエント』は、

そんな歴史深い地域の「トレド」「ラバテカ」「チタガ」

という3つのエリアに住む小規模農家によって

作られた、厳選された高品質なロットです。

『エル・ヴィエント』はスペイン語で「風」を意味します。


山と谷が複雑に入り組み、

豊かな水源を持つこれらの地さは、

日中でも突然真っ白な霧が立ち込めることがあります。

そこを吹き抜ける風は常に優しく爽やかです。

この幻な気候こそが、コーヒーの実に

ゆっくりと栄養を蓄えさせ、

晴らしいポテンシャルを引き出しています。

また、この品質を次世代へ繋ぐため

「トレドplus」というプロジェクトを実施しています。

厳しい基準をクリアした生産者に

正当な対価を支払うことで、

彼らの情熱を支え続けています。

その結果として生まれる味わいは、

まさにシルクのように滑らかな質感と、

コロンビア北部らしい丸みのある穏やかな甘みが特徴です。

派手さはありませんが、

一口飲むたびに心が安らぐマイルドな一杯は、

まさに心に心地よい風を届けてくれます。

神父様の想いと産地の息吹を、

ぜひ一杯のカップから感じてみてください。


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