2022年11月21日(月)
退耕庵の前は以前からよく通る。
通るたびに中の地蔵菩薩像をお参りする。
地蔵堂に安置する地蔵菩薩像は、
胎内に小野小町に寄せられた多数の艶書を
収めていたことから
「玉章(たまずさ)地蔵」
の名で知られている。
退耕庵は臨済宗東福寺の塔頭寺院。
1346年の創建
応仁の乱の災火により一時荒廃したが、
1599年に安国寺恵瓊によって再興された。
豊臣秀吉の没後、ここで
安国寺恵瓊、石田三成、宇喜多秀家らが、
関が原の戦いの謀議を行った
と伝えられている。
1868年の鳥羽伏見の戦いの際には、
東福寺に長州藩の陣が置かれていたことから、
当庵はその戦いの殉難者の菩提所となっている。
この日は門前のモミジが素晴らしい
紅葉の姿を見せていた。