2024年9月4日(水)
8月のコーヒー
「インドネシア・マンデリン クラッシックブルボン」
<特徴>
穏やかな印象と質の良い甘さが特徴のこのコーヒーは
ブルボン種の特徴が良く出ている。
黒糖のような甘さ、蜂蜜のようなまったりとした
長く続く質感がある。
後味にほんのり残る酸味が心地よく
インドネシアのスペシャリティコーヒーらしさを
実感できるコーヒー
<物語~ストーリー>
インドネシアでは珍しいブルボン種のコーヒー
ブルボン種を栽培しているのはこの地域でも
わずか40~50件の農家さんたち
品質は良いがインドネシアで多く栽培されている
ハイブリッド種に比べると収穫量が少なくて
病害虫などに弱い手のかかる品種である
近年はより簡単に栽培できて手軽に換金できる
オレンジへの植え替えも増えてきていて
希少性が高まっている品種である
また、インドネシアでは収穫量の少ない農家さんたちから
コーヒーを集められるため通常はいろいろな品種が混ざった
ロットになる。しかし今回品種の特徴を感じてもらうため
ザイラニさんが作ったブルボン種のみを選別した特別仕様
の豆である。ザイラニさんは脱サラしてコーヒー農園を
営んでいる。農園を案内してくれた彼から感じるのは
豊富な知識と体力。アチェ地区では独特な樹形に
コーヒーを選定し樹齢10年以上のコーヒーから
チェリーを収穫する。他の国ではもっと早いサイクルで
植え替えを行う場合もあるが丁寧に選定を行うことで
植え替えの手間と時間、そしてお金を省くことが可能に
なった。これも農園の管理を一人で行うザイラニさんの
努力のたまものである。
このように丁寧に作られたインドネシアの希少種を
紹介できるのは、コーヒーにかかわる人達が
信頼関係を築きながら熱心に品質に対して
向き合っているからに他ならない。
農家さん、産地のコレクター、買い付け業者・・・
多くの人たちの気持ちのこもったコーヒーが
恵庭市の焙煎工房に届いて全国の顧客にお届けできる
誰一人欠けてはお届けできない。そう考えると
身震いするほど、ありがたいなぁと思う
そんな想いを馳せたインドネシアの単一品種
非常に珍しいブルボンコーヒー