2024年12月16日(火)
<特徴>
一口目はカシスやプルーンを思わせる豊かな風味
ブラウンシュガーのような豊かな甘みも感じられる。
冷めてくるにつれて赤リンゴやアプリコットの
繊細な果実味が調和し、心地よい印象もある。
さらに雑味のないクリーンな味わいが
全体のバランスを整えている
<物語~ストーリー>
コスタリカは今や世界最高峰ともいえる高品質なコーヒーを
生産する産地となった。それは今までの習わしや勘だけに
頼るのではなく、自分自身の手で実験し検証してコーヒーを
生産し続けてきた生産者の方々の努力の賜物である。
このコーヒーの味わいがそのように誇りをもって生産して
いるから生まれたのだと感銘を受けた。
この農園はオーガニック栽培でコーヒーを育てており
様々な取組みをしている。
中でもユニークなのがコーヒー栽培に対する考え方
コーヒーの栽培の上で最も恐れているのは「さび病」
というコーヒーの病気。この病気にかかるとコーヒーの
収量は激減してしまう。通常さび病にかかった
コーヒーの木は患部に薬剤をかけたり、銅剤を塗ることで
雑菌して回復を待つのだが、この農園は違った。
「さび病にかからない木を作ればいい」
という根本治療的な考えを軸にしている。
そのうえで色々な実験をしていた。
例えば「ミミズの紅茶」と自ら名付けた液体を
コーヒーの葉に散布すること。
大きな箱に対比と土を混ぜて蓋をしておくと
養分が豊富な土なのでたくさんのミミズが住み始める。
実はこの土が入っている箱は、底部がメッシュ状に
なっていて、上から水をかけることで養分が水に溶けて
下に落ちる。この養分たっぷりの抽出液がミミズの紅茶
これを葉に散布することでコーヒーの木が病気に強くなる
結果が得られる。実際にこのやり方を初めてから
数年間、さび病の被害はゼロになり農薬を使わずに
栽培することが可能になったと農園主のフランシスコ
さんは話してくれた。
小さなマイクロミルでこのように手をかけて
仕上げられたコーヒーは農園主のクラフトマンシップを
感じることができるコーヒーです。