1993-03-27

京都旅行で見つけた「豆腐」のおはなし

27, March, 1993

信仰はお豆腐のようになることです
豆腐は煮られてもよし
焼かれてもよし
揚げられてもよし
生で冷奴で
ご飯の菜によし
湯豆腐で一杯
酒の肴に良し

柔らかくて 老人 病人の
お気に入り
子供や 若い者からも好かれる

男に良し 女に良し
貧乏人によし 金持ちによし
平民的であって 気品もあり
上流へも好かれる

行儀良よく切って 吸物となり
精進料理によし
握り潰して味噌汁の身となり
家庭料理に向く

四時 春夏秋冬
いつでも使われ
安価であって
ご馳走の一つに数えられ

山間に都会に
ドコでも歓迎せられる

貴顕や外客の招宴にも迎えられ
簡単なる学生の自炊生活にも
喜ばれる

女は特に
豆腐のようでなければいかぬ
徹した人は
豆腐の如く柔らかくて
しかも形を崩さぬ
味が無いようで 味があり
平凡に見えて 非凡


わらわれて
わらわれて
えらくなるのだよ

しかられて
しかられて
かしこくなるのだよ

たたかれて
たたかれて
つよくなるのだよ