2023-08-29

横浜みなとみらい珈琲日記 ブラジル・サンタカタリーナ農園キャラメラード開封

2023年8月29日(火)

今日もいい天気
8月もあとわずか。好天の中のコーヒー


<特徴>
ミルキーなマウスフィールに
ピーナッツやヘーゼルナッツのようなキャラクター
まったりと長く続く心地よい甘さは
牛乳をたっぷり使った濃厚な
ミルクキャラメルのよう。
後味にはスパイスの効いチャイのような
印象もある。


<物語 Coffee Story>
「こんな景色、創造していなかった」
この農園を訪問した際、ブラジルのイメージが変わった。
この国の代表的な農園風景と言えば。地平線が見えるほど
広大な土地に、迷子になってしまう程の大きな農園
熟したチェリーは、機械で一斉に収穫することで
大規模な生産を可能にしてきた。

今月紹介するビセンチさんのサンタカタリーナ農園は
そんなブラジルでは珍しく険しい山岳地帯で人手で栽培
されている。未舗装の道を進んで見えてきた農園は
シェードツリーに囲まれ、崖のような急斜面に
コーヒーが植えられている。
収穫はもちろんピッカーさんたちによるもので
赤や黄色の完熟したコーヒーチェリーのみを
摘んでいく。精製方法も抜かりない。
チェリーを乾燥するパティオやアフリカンベッドでは
不純物や未熟なコーヒーチェリーを一粒ずつ取り除く。

広げられたチェリーの匂いをかぐと、
子供の頃に行ったブドウ畑を思い出すほど
いい香りがした。

ここでは女性が丁寧にセレクトしてハンドピックしていく
「妻や娘、女性の力があってこそのコーヒー」と
ビセンチさんも言うように大生が収穫した
コーヒーチェリーを女性がセレクトすることで
赤紫色に均一な状態で仕上げられていることがわかる。
ブラジルでも日本でも家族の大きさ大切さは変わらない。

このように大切に手をかけてコーヒーを作り続けてきた結果
2000年に第2回カップ・オブ・エクセレンス(COE)で
優勝を絶たす。これ以降もこのような努力の積み重ねで
日々、品質向上を目指している。