<特徵 -comments->
チェリーや赤りんご、アプリコットを思わせる
果実味が広がるコーヒーです。
ミルクチョコレートのような柔らかな甘みが
そっと寄り添い、全体を包み込みます。
口当たりはまろやかで、
美しい調和を感じさせます。
飲み終えた後も、
長く心地よい余韻が続き、
ゆったりとした時間を演出してくれます。
<物語 -coffee story->
ペニャ・ロハとは、生産者さんたちが所属する
生産者組合の名前です。
同じ地域には、
品評会で毎年上位に入賞する農園もあり、
名産地のひとつとして知られています。
この農園に訪問して印象的なことは、
やはり農園までの道のりです。
普段乗り物酔いしない僕も、
大きな岩がゴツゴツと出ている道路を進むと、
到着するころには具合が悪くなるほどでした。
しかし、たどり着いた先に見えた真っ赤な
コーヒーチェリーと美しい景色に感動しました。
このように人の行き来が難しい場所では、
険しい地形によって、日当たりや風の影響、
わずかな土壌成分の違いなどが生まれます。
この違いが、局地的に異なる気候
(マイクロクライメイト)になり、
素晴らしい風味特性を持つコーヒーを
育ててくれます。
また、ペニャ・ロハの生産者たちは、
収穫したコーヒーチェリーを精製する施設の
ウェットミルを持ちます。
新鮮な山水を使用し、
収穫直後のチェリーの果肉を取り除いて、
高品質なコーヒーを生産しています。
綺麗な酸味とクリーンなカップを表現する上で
非常に重要であり、
各生産者がウェットミルで手間をかけることが
品質に寄与しています。
さらに、組合と一緒に作り上げるコーヒーは、
環境への配慮も欠かせません。
土壌保護や水の再利用、
オーガニック農法などが用いられ、
農園での作業は早朝から遅くまで続けられています。
こうした愛情と情熱が込められたコーヒーを
ぜひお楽しみください。
(2023年11月)