2025-10-15

横浜みなとみらい珈琲日記 「タンザニア タンジャ農園」開封!

2025年10月15日(水) 


<特徵 -comments->

クルミの香ばしさとシナモンの甘やかさ、

穏やかな口当たりで始まります。

ブラウンシュガーの甘みが広がり、

フィナンシェを思わせるニュアンスが重なって、

心地よい余韻へ。


ボディは丸みがあり、全体のバランスは端正。

温度が下がるにつれて青リンゴのような

みずみずしいキャラクターが顔を出し、

ナッティな甘さに爽やかな

アクセントを添えてくれます。


<物語 -coffee story->

9月の新銘柄は、遠いタンザニアの地で

育まれたコーヒーです。

その歴史は、今からおよそ1世紀半前、

ドイツ人入植者たちが持ち込んだことから

始まりました。

当時「タンガニーカ」と呼ばれたこの地域では、

元々力強い香りと苦味が特徴の

「ロブスタ種」が栽培されていましたが、

19世紀末のドイツ支配時代に、

より繊細な香りと酸味が特徴の

「アラビカ種」が持ち込まれ、

タンザニアコーヒー界に新たな

歴史の幕が開きました。

植民地経営は決して平坦な道では

ありませんでしたが、

コーヒー栽培の技術とノウハウは、

この地にゆっくりと根を下ろして

いったそうです。

特に今回ご紹介する「タンジャ農園」

があるオルディアニ山腹では、

ドイツ人入植者たちが本国に戻らず、

引き続き農園の開墾を続けました。

1920年代には、現在の世界遺産

「ンゴロンゴロ保全地域」

の豊かな森の中に水源を見つけ、

画期的な灌漑施設を導入したことで、

過酷な環境でのコーヒー栽培が

本格的に始まりました。


幾多の試練に直面しながらも、

この地でのコーヒー栽培は、

人々の不屈の精神によって脈々と

継続されていったのです。

そして 2023年、日本人経営の

「OSTI(オスティ)」

という企業が農園を引き継ぎ、

運営をスタートしました。


きゃろっとを担当しているのは、

OSTI JAPAN の白取さんです。

この農園に巡り合うまでには、

運命としか言いようのない、

様々なドラマがあったそうです。


ルワンダでの事業が順調に進んでいた頃、

白取さんたちはタンザニアで

新しい挑戦をしようと決意し、

2016年頃から農園探しを始めました。

現地での視察や交渉は、

文化が日本とは全く違うため、

本当に大変な日々だったとのことです。

そんな中、2021年後半についに

転機が訪れました。

ンゴロンゴロ周辺で土地の売り出し情報を

入手し、すぐにオーナーさんのもとへ。

白取さんたちが、コーヒーへの情熱や、

この事業にかける想いを語ったところ、

これまでの苦労が嘘のように、

オーナーさんは事業に深く理解を

示してくださり、驚くほどスムーズに

交渉が進んだそうです。

これが、OSTI JAPAN とタンジャ農園との

運命的な出会いだったのですね。


今後も、白取さんたちは

さらに高みを目指しています。

例えば、品質をさらに高めるための

最適な定方法や収穫タイミングの改善。

深く多様な味わいを引き出すための

革新的な加工方法の研究に

力を入れています。

そして、現地で働くワーカーさんたちが、

ひとつひとつ赤く熟したコーヒーチェリーを

確実に採取できるよう、

根気強く指導を続けているとのことです。

さらには、野生動物との共存や、

ワーカーさんたちの福利厚生の向上も、

彼らが安心して働き続けるために

とっても重要なポイントで、

日々検討を重ねています。


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