17、December, 2020
私のようなお気楽サラリーマンとプロ野球選手を比べるなんておこがましいのですが、私も転職や異動を経験しているので、伊藤光選手も同じような思いもあるのかなと感じることがあります。入団したチームで故障、リハビリ、怪我、不振の中で起用法や考え方の違いなどでストレスを抱えているところでベイスターズにトレードして活躍、そしてまた怪我をしたりと順風な時が長く続かない印象を受ける伊藤光捕手。
伊藤光選手からすると「活かしてくれてありがとう」
ベイスターズは「来てくれてありがとう」
伊藤光選手を見ていると、活躍のチャンスを与えてくれる場所に行くというのもありなんだ、と私に言ってくれているような感じがするのです。オリックスで一時レギュラー正捕手として活躍してたのに、若月捕手の台頭で内野コンバートや出場機会が減ってしまい、監督の起用法や方針も合わなかったと聞きます。2019年はしばらくベイスターズの正捕手として活躍し、今後も期待されたのに、2020年は戸柱が復活で出場機会を増やします。4年契約なので焦ることなくまた実力を発揮して捕手陣のリーダーとして2021年以降も活躍を期待しています。
<伊藤捕手の経歴>
高知県の明徳義塾高校から2007年にオリックスから高校生ドラフトの3巡目に指名されプロ入り。
2008年9月に一軍デビューしています。2009年は椎間板ヘルニアの手術をします。当初3か月程度で復帰する予定でしたが、復帰に1年を要します。2011年には正捕手に定着し始めますがシーズン中に骨折し出場は66試合にとどまり打率も1割台でした。2012年は怪我や不振で1軍と2軍を行き来してこの年も66試合の出場。2013年~2016年はほぼ正捕手として100試合以上の出場を果たします。2017年からは若月捕手の台頭でDHや内野(1塁や3塁)での出場も増えます。しかし2018年は再度捕手に専念しましたが、攻守に精彩を欠き登録抹消されてしまいます。
そして2018年7月にDeNAに電撃トレードとなります。オールスター後はスタメンでの出場機会が増えて打撃でもそこそこの成績を残してベイスターズファンの期待を集めました。2019年は正捕手として定着しましたが、7月に剥離骨折で一時離脱して後半復帰してベイスターズの2位に貢献しました。
2020年は戸柱捕手の出場が増え、トレードでオリックスに移籍した高城もオリックスを自由契約になり、ベイスターズに復活、ベイスターズは伊藤光、戸柱、嶺井、高城と若手の山本も加えた層の厚い捕手陣となりました。その中で途中から2軍で調整を続ける年となりました。