2025-03-15

横浜みなとみらい珈琲日記「コスタリカ ドン・ホエル」開封!

2025年3月15日(土)


特徴 -comments-

ベルガモットの爽やかで華やかな香りが印象的。

アプリコットや和梨を思わせる繊細で

フルーティーな風味が広がります。

口当たりはシルクのように滑らか。

透明感のあるカップ、白砂糖のような素朴な甘さが

全体を優しく包み込み、

一杯を通じて心地よさを感じさせます。



コスタリカはここ!


物語 -coffee story-

ドン・ホエルマイクロミルは、

2011年に創設されました。

オーナーのアラン・オビエドさんの

父フリオさんのニックネーム

「Joel」

が名前の由来です。

家族を大切にするコスタリカの人

らしい由来ですね。


このマイクロミルは、コスタリカの中でも特に

小規模であることで知られています。

所有する農園は、約 10ha。

アランご夫婦とその息子さんの3人で運営し、

収穫期には家族総出で作業をしています。

ご家族で丁寧に管理ができる規模での

管理が、この素晴らしいコーヒーを

生み出しているのですね。


創設から3年後には、安定した収量を

確保するまでに成長を遂げました。

その背景にはいくつかの要因があります。

ひとつめは、ウエストバレー地区特有の

微小気候です。

ウエストバレーには、

ぼくも何度か足を運びましたが、

昼夜の寒暖差に毎回驚かされます。

同じ農園内でも区画ごとに異なる

風向きや日当たり、土壌成分が、

コーヒー栽培にとても優れているのですね。

ふたつめには、その特異な気候特性だけに

頼りきらない、

アランさんの品質改善への努力があるからに

他なりません。

この継続的な努力で、

毎年のように素晴らしいコーヒーを

生み出すこのマイクロミルは、

より良い品質のコーヒーを

生産するために情熱をもって

様々な取り組みを行っています。

コスタリカで発展した

ハニープロセスや伝統品種にとどまらず、

新たなコーヒー豆の栽培・精製方法を

取り入れ、多様化を図ります。

その成果として、

2022年の国際品評会でケニア種を出品し、

見事に 15 位に入賞を果たしました。

コスタリカではまだまだ定着していない

この品種で、受賞を果たすには

アランさんのフロンティアスピリットが

輝いています。

このように、

ケニア品種を強みにして活躍する

生産者の1人として

匠の技を見せているアランさん。


今月ご紹介のコーヒーはケニア種ではなく、

伝統的なヴィジャサルチ種ですが、

その品質は折り紙付きす。

ぜひお楽しみください。


アランさんの優しい顔からは

想像できないような、

自信に満ち溢れたコーヒーの風味。

きめろっとへやってきたときも、

ご自身の作ったどのコーヒーにも

誇りを持っているようでした。

2022年、SCAJで実際に振舞ってくれた

あの味は忘れません。

今回ご紹介するのは、

伝統品種のヴィジャサルチ種ですが、

その品質は折り紙つきです。


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マイクロミルとは?

今、世界中で、マイクロロットコーヒーが注目を集めています。コスタリカで起きた大きな転換が「マイクロミル革命」。従来のコーヒー生産者は収穫したチェリーを最寄りのミル(コーヒー精製工場)まで持っていき、そのチェリーを売ることで賃金を得ていました。それまでは相場で取引されていたため、生産者の取り分はわずかなものでしたが、自分たちの収穫したチェリーをマイクロミル(小さな設備)で管理することで、素晴らしいテロワール(その土地の個性)を表現することに成功した生産者が次々と誕生しました。それが世界のコーヒーの現場でも広がっています。量は少なくても、今までの常識を覆すような上質で特徴のあるものを創ること。まるでワインの生産国のような新しいコーヒーのモデルが、世界中で広がっています。


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