2019-04-13

京都旅行「法然院」松虫・鈴虫のおはなし

13, April, 2019


鎌倉時代の初め法然上人は、
鹿ヶ谷の草庵で弟子の安楽・住蓮とともに、
念佛三昧の別行を修し、六時礼讃を唱えられた。

1206年(建永元)12月、
後鳥羽上皇の熊野臨幸の留守中に、
院の女房松虫・鈴虫が安楽・住蓮を慕って
出家し上皇の逆鱗に触れる
という事件が生じた

法然上人は讃岐国へ流罪、
安楽・住蓮は死罪となり、
その後草庵は久しく荒廃することとなった。

江戸時代初期の1680年(延宝8)、
知恩院第三十八世萬無和尚は、
元祖法然上人ゆかりの地に
念佛道場を建立することを発願し、
弟子の忍澂和尚によって、
現在の伽藍の基礎が築かれた。


浄土宗内の独立した一本山であったが、
1953年(昭和28)に浄土宗より独立し、
単立宗教法人となり現在に至っている。
通常伽藍内は非公開であるが、
毎年、4月1日から7日までと
11月1日から7日までの年2回、
伽藍内部の一般公開を行っている。